出向く営農指導へ職員研修 - JA相模原市

半年間栽培管理みっちり

 JA相模原市は自己改革の一環で、営農指導機能の強化に取り組み、出向く営農指導ができる職員の育成を進めている。4月から9月までの半年間、平塚市にある神奈川県農業技術センターに出向して知識や技術を高める研修に、JA指導販売課の亀崎直之さん(40)を派遣した。 

 亀崎さんは営農指導員として8年の経験があり、農用地の貸借や新規就農者支援、援農ボランティアの育成などに携わった。研修で栽培指導分野を強化することで、農家を多角的・総合的にサポートできる人材になることを目指している。

 6カ月間学んだ「営農指導技術向上研修」では、センターでの実習を中心に、現地での普及指導方法に加え、試験対象となる野菜の栽培管理や調査手法などを学んだ。

 相模原市の代表的な農産物ヤマトイモの生産技術も学び、研修修了後の10月中旬には、生産農家やセンター北相地区事務所普及員と一緒に、ヤマトイモ丸種芋の重量別栽培結果を継続調査した。

 亀崎さんは「今後も学びを続け、農家と共にさまざまな課題の解決に取り組みつつ、若い職員にこの経験をつなぎたい」と話す。

 派遣したJA指導販売課の吉澤誠課長も「農家に寄り添い、総合的な助言ができるプロが一層必要。営農指導機能の強化に力を入れていきたい」と期待を込めた。
(2021年 10月 30日付  日本農業新聞 ワイド1首都圏より)