「三ヶ日みかん」直販拡大へ 独自サイト - JAみっかび

ネット世代に売り込み

 JAみっかびは5日、独自の電子商取引(EC)サイト「JAみっかび公式オンラインショップ」で販売を始めた。特産の温州ミカン「三ヶ日みかん」の直接販売を拡大し、生産者の所得向上を目指す。30、40代のインターネット世代に販売するため開設。生果をはじめ、温州ミカンがない季節にはオリジナル加工品を販売する。

 これまで「yahooネットショッピング」にモールを出店していたが、巣ごもり需要が増え、インターネット市場が拡大している中、自由に企画できる独自のサイトで販売量の拡大を目指す。

 生産者インタビューやおいしい温州ミカンの見分け方、産地化の歴史などを掲載。消費者に「三ヶ日みかん」を知らせる。

 集客と固定客の定着が課題で、今後、ネット広告などでサイトの開設を広くPRする。さらに販売促進キャンペーンによる話題づくり、ダイレクトメールによる購入者のフォローを検討する。当面はモール店舗と並行して運営し、将来的には独自サイトに絞る。

 同JAの井口義朗組合長は「昨年から検討し、ようやく完成した。柑橘(かんきつ)選果場から消費者へ直接届けるおいしいミカンを、多くの人に食べてもらいたい」と話す。
(2021年11月10日付け  日本農業新聞 ワイド2東海より)