サトイモ収穫 機械で支援 - JAマインズ

農家大助かり

 JAマインズは、労働力不足などを理由に作業支援が必要な地域農業の担い手に対し、営農支援事業を行っている。JAは自己改革の重点施策として、この事業に力を入れ、農作業の一部を受託することで、農地の保全と農業経営の継続を支援している。

 JA神代支店では11月、担い手農家から、「労働力不足で畑の管理が間に合わない」との相談を受け、地域農業の担い手へ出向くJA担当者(愛称TAC=タック)が同事業の利用を提案。サトイモの収穫作業を行った。

 作業では、JAが担い手支援のために購入した掘り取り機を使った。通常の収穫は、サトイモの茎を地際で刈り取り、周囲にスコップを差し込んで掘り上げる重労働だ。

 それに対して掘り取り機では、サトイモの茎を刈り取った後に機械を入れることで、合計16メートルある畝の収穫が、20分で完了した。支援を受けた担い手農家からは「掘ったサトイモに傷はなく、人力で収穫するより圧倒的に早くて肉体的負担も少ない」と好評だった。

 掘り取り機は、ジャガイモの収穫を想定して導入したが、サトイモにも代用できる。今後はサトイモの生産者に対し、TACが中心となり紹介していくことで、担い手の時間的、労力的コストの削減を図る。

 神代支店の清水達也統括支店長は「大変な作業を機械が担えることを周知し、持続的な営農に役立てば、うれしい」と話す。
(2021年 12月 15日付け  日本農業新聞 ワイド1首都圏より)