トラック市開く - JAくま

肥料を特別価格で

 JAくまは1月中旬、管内4カ所のグリーン(購買)店舗で、水稲や野菜の肥料を特別価格で供給する「トラック市」を開き、過去最多の合計1万3209袋(前年同月比119・1%)を供給した。

 トラック市は農業者の生産コスト低減を図り、所得増大を目指す取り組みで、同JAが取り組む自己改革の一環。毎年1月と7月に開き、今年で11年目。

 過去3年の購買数量(1月期)の実績は2019年以降8860袋、8922袋、1万1084袋と増えており、今年を含め2年連続で1万袋を超えた。数量増加の背景には同市の認知度向上の他、燃油価格とともに高騰する生産資材価格も影響している。初めて利用する農家の姿も目立ち、「現状のようなコスト高が続くと、生産現場は非常に厳しい。JAの取り組みを生かしながら少しでもコストを抑えていきたい」と話す。

 同市で提供するJAくまオリジナルプライベート肥料は、成分や効果などメーカーと共同で開発。「JAくまオール14」「JAくま454」「JAくま48号」「宇部硫安」を、通常価格より1袋(20キロ)300円程度安く供給する。同市に合わせて一括で大量に受け入れることで低価格での供給を実現している。

<2022年 2月 5日付  日本農業新聞  ワイド1九州>