営農塾で人材育成-JAあいら

SDGsへの貢献

 JAあいらは、農業の担い手育成を目的に、地域住民を対象とした「営農塾」を開いている。これまで合わせて126人が修了。地域の農業の支えとなり、持続可能な農業の仕組みづくりにつなげている。

 塾は2016年にスタートした。農業初心者向けの「初級コース」と、同コースの卒業生の中から、より高度な栽培管理を学びたい人を対象とした「専門塾」からなる。

 栽培管理や安心・安全を担保する肥料・農薬の知識習得に時間を多くかけている。Aコープ産直コーナーなどへの出荷に必要な申請手続きも丁寧にサポートしたことで、担い手の育成につながった。JAは卒業後も連絡を取り合い、フォローを続ける。

 姶良市で昨年4月に就農した、松永真美さん(34)もその一人。2019年度に両コースを卒業し、小学生2人を持つ子育て真っ最中の新米農家だ。主にカボチャを生産し、JAや直売所に出荷している。栽培技術は手探り状態で指導を仰ぐことも多いが、先輩農家や関係者は今後の成長に大きな期待を寄せている。

<2022年/1月1日付け  日本農業新聞  県版鹿児島>