ふぞろい野菜を配布 有効活用をアンケート-JA遠州夢咲

フードロス削減へ、JA若手職員が約1年かけ企画

 JA遠州夢咲は3月上旬、同JAの3支店で、人材育成研修「夢咲塾」を受講する2年目職員16人が中心となって企画した「夢食~冬のもったいない市~」を開いた。フードロスの削減をテーマに、同JAの冬の代表作物であるトマトと芽キャベツのふぞろい品を、来場者250人以上に配布した。

 同塾は入組1~3年目の職員を対象に「自ら気づき、考え、行動する人材育成」を目的にしている。入組2年目になると自主性や企画力を高めるため、企画を立て実行する。

 本年度は、市場に出荷しない、ふぞろい品の有効活用を考え、農産物の処分費用の抑制や特産物の消費が拡大し農家の所得向上につながる企画を立てた。

 生産者組織や関連部署に協力を呼び掛け、ちらしを作成したり、インターネット交流サイト(SNS)を使ったりして広報し、約1年かけて準備した。

 会場の菊川支店(菊川市)、大坂支店(掛川市)、浜岡中央支店(御前崎市)では、ふぞろい品の販売などに関するアンケートを行い、回答者に、農産物とおいしく消費してもらうためのレシピを手渡した。

 夢咲塾リーダーの小山和泰さんは「フードロス削減などに関心を持ってもらえた」と振り返った。


< 2022年 3 月8日付け  日本農業新聞  ワイド1東海>