JA管内の学校農園設置校に資材を提供 - JAはだの

市教育委員会と連携 ―幼稚園・こども園・養護学校にも―

 秦野市のJAはだのは市内の子どもたちに、農業体験で食と農の大切さを学んでもらう活動を進めている。肥料や野菜苗、種芋など農業体験用の資材を提供。市教育委員会と連携して、子どもたちの食農教育を後押しする。

 JAは、市内の小・中学校のうち学校農園を設置する19校に、各校1万5000円分の資材を提供。資材はミニトマトやキュウリなどの野菜苗、ジャガイモの種芋、肥料などから各校が選択できる。注文は市教育委員会が取りまとめ、教育機関とJAが一体で食農教育を充実させる仕組みを構築している。

 学校農園以外に、幼稚園やこども園、養護学校などにも、5000円分の資材を提供する助成制度を用意。より多くの子どもたちに農業を身近に感じてもおうと、裾野を広げている。資材の提供後は、活動写真などを掲載した報告書を提出してもらうことで、学習の結果が分かるように工夫している。

 5月中旬には、市内の農家が生産した野菜苗をJA職員が学校ごとに仕分け、小・中学校に一斉配布した。JAの担当者は「農業の理解を深めてもらうには自らの手で体験してもらうことが重要。教育機関との連携を取りながら、子どもたちに農業の大切さを伝えていきたい」と話す。


<2022年5月 25 日付け  日本農業新聞  ワイド1首都圏>