小玉スイカ 盗難防げ - JA北つくば

3班体制で巡回パトロール

 農作物の盗難を未然に防ごうと、JA北つくばこだま西瓜(すいか)部会とJA東部営農経済センターは13日から、巡回パトロールを始めた。初日に筑西市の茨城県警筑西署で「こだまスイカ被害抑止のための合同パトロール出発式」を開き、警察署員や部会役員、筑西市、JA職員ら27人が出席した。

 筑西市と桜川市は、全国でも有数の小玉スイカの産地。両市では毎年、スイカを狙った盗難被害が発生していることから、これまでも巡回パトロールや圃場(ほじょう)にのぼり旗を立てる対策を行ってきた。出荷は3月から始まり、現在出荷最盛期を迎えている。

 筑西署の古橋英雄署長は、農作物の盗難事件発生状況について話し、「生産者が一生懸命作った作物を盗むことは絶対に許せない。警察も被害抑止に努めていく」と述べた。

 部会の大久保修一部会長は「自分たちだけでは盗難を防ぐのは難しい。日本一の小玉スイカの産地を守る協力をお願いしたい」と要請した。

 巡回では、部会の生産者とセンター職員が「農パト隊警戒中」と記されたビブスを着用。車両にも防犯パトロール用のマグネットシートを張り、3班体制で回る。部会は生産者143人が約61ヘクタールで小玉スイカを栽培。昨年度は、約40万ケース(1ケース8キロ)を出荷し、販売金額は10億円に及ぶ。


<2022年 5月 18日付け  日本農業新聞  ワイド1北関東>