ブドウ タイに輸出 - JA筑前あさくら

「博多ピオーネ」「シャインマスカット」種なし「巨峰」の3品種、約3トンを輸出

 JA筑前あさくらは、ブドウの海外輸出を本格的に開始した。タイのスーパーマーケットへ6月から週1回、8月までに「博多ピオーネ」「シャインマスカット」、種なし「巨峰」の3品種合計約3トンを計画する。九州農産物通商(株)と連携して行う。JAが生産する果実では、柿と梨に続く輸出となる。

 生産者が月曜日の昼に選果場へ持ち込んだブドウは、航空便で他の農産物と混載して輸送する。早ければ同じ週の木曜日に、現地の店頭に並ぶ。

 ブドウを含む多くの日本産青果物を同国へ輸出する場合、生産園地と選果・梱包(こんぽう)に関する規制があり、事前に植物防疫所に生産園地と選果・梱包施設を登録する必要がある。JAはブドウの海外輸出を視野に入れ、2021年度から準備を進めてきた。

 朝倉市の中央選果場では7月上旬、2度目の輸出用ブドウの出荷準備を行った。確認に訪れた九州農産物通商海外事業部の向井雄哉課長は「現地の評判も高い。今後もJAと協力しながら継続的な輸出を行い、販売拡大を目指したい」と話す。

 JAぶどう部会は生産者58人が約15.1ヘクタールでブドウを栽培している。飯田直史営農指導員は「部会員が一生懸命栽培した果実を、海外の人に味わってもらえてうれしい。農業者の所得増大に向けて頑張っていきたい」と力を込める。


< 2022年7月 12日 (火)付け  日本農業新聞  ワイド1九州>