セブン-イレブン4商品に規格外のオクラ・アスパラガスを使用-JA香川県

JAが申し出、四国内355店舗で販売

 コンビニエンスストア大手のセブン-イレブン・ジャパンは、香川県産のオクラとアスパラガスを使用した4商品を開発し、四国4県の355店舗で販売した。持続可能な開発目標(SDGs)や地産地消の取り組みの一環で、出荷規格外のオクラや県独自品種アスパラガス「さぬきのめざめ」を使用した。材料を提供するJA香川県と同社が協力し、規格外品の活用に取り組むのは初めて。

 同社は2015年に香川県と「連携と協力に関する包括協定」を締結。これまでサンドイッチの具にイチゴ「さぬきひめ」やレタスを使用するなど農産物活用に取り組んできた。

 今回は、出荷が遅れた規格外のオクラについてJA香川県から申し出があり、開発を始めた。オペレーション本部岡山・四国地区ゾーンマネジャーの下野一馬さんは「大事に育てた野菜を無駄にしたくないという生産者と同じ思いで取り組んだ」と説明する。

 同JA販売戦略課の釜野孝司課長補佐は「SDGsの取り組みで規格外品の活用をいろいろ提案してきたがなかなかうまくいかなかった。優れた商品開発力で実現していただいた」と喜んだ。

 オクラは県内140農家から仕入れ、1日に約100キロを使った。規格より大きく育っているが品質や味に問題はなく安く仕入れられる分、1品当たりの量を多めにできるメリットもあるという。

 販売初日は、県庁で商品発表会を開いた。冷凍ではなく、新鮮な材料で調理するので、風味や食感が良いことなどをPRした。


<参照:2022年 8月 5 (金)付  日本農業新聞  ワイド1中国四国>