無料食堂開催の寺に農産物をお裾分け  -JA常陸

寺が取り組む慈善活動にJA青年部が共感、継続的に実施。

  茨城県のJA常陸ひたちなか地区青年部はこのほど、NPO法人ただいまを通して、ひたちなか市中根の正安寺へ農作物を無償提供した。

 正安寺では毎週木曜日に農産物の受け入れを実施し、この日は規格外のアシタバやナスなどの野菜を提供した。

 野菜は、毎月第3日曜日に開催する無料で利用可能な食堂で、料理に使用したり、支援を必要としている利用者や地域住民に提供したりする。

 同部は正安寺が取り組む慈善活動に共感し、何か貢献できないかと部員間で相談したのがきっかけ。規格外で出荷できない農産物を提供し、有効利用してもらおうと提案した。

 以前から一部の部員が個人的に提供していた経緯などで、青年部として食材の寄付をするのはどうかと提案があったことも後押しとなった。

 同部では定期的に農産物の無償提供活動をしていく予定。今後は部員だけでなく、地域の生産者にも声をかけ、支援の輪を広げていく。

 同部の委員長、木田文彦さん(35)は「今回、青年部活動で初めての試みとなった。活動を通して地域住民に農業への関心を持ってもらい、地域農業活性化のため引き続き尽力していきたい」と期待を込めて話した。


<2022年 7月 30 (土)付  日本農業新聞  ワイド2北関東 >