青パパイアPR多彩 - 神奈川・JAはだの

公園近くで栽培して消費者にPR

 JAはだの青パパイヤ研究会が、特産化を進める秦野産青パパイアの認知度を高めようと奮闘している。JA農産物直売所「はだのじばさんず」と連携して売り場に看板を設置する他、店内広告(POP)で食べ方や調理方法を紹介。パパイアが畑で育つ様子を知ってもらおうと、市内の大きな公園の近くでも栽培し、消費者にPRする。

 青パパイアは、鳥獣被害が深刻な問題となっている秦野市内で鹿やイノシシの被害を受けにくい作物として2021年に導入。病害虫にも強く、農薬を使わず環境に優しい栽培ができる作物として、生産者から期待を集める。ただ、消費者の認知度向上が課題だ。

 同研究会では、18人が計76アールで青パパイアを栽培する。昨年は出荷時に貼るシールやPR看板を製作した。JA女性部とも連携し、レシピコンクールで調理方法を広く募集。同店でレシピを配布し、消費者に青パパイアを手に取ってもらえるように工夫している。

 今年は、多くの市民らが訪れる公園「NITTANパークおおね」の近くにも苗を定植。育つと2、3メートルほどに成長して鈴なりになる様子を見てもらい、秦野市内で青パパイアが栽培されていると広くPRする狙いだ。

 沼田良雄会長は「青パパイアが実る様子に興味を持ってもらえると思う。認知が広がって生産が追い付かないほど需要が高まってくれればうれしい」と期待を寄せた。


<2023年9月9日(土) 日本農業新聞 ワイド1首都圏>