太陽光発電システムを導入-神奈川・JAはだの

脱炭素社会の実現をめざす

 JAはだのは、創立60周年記念事業として、秦野市の本所に太陽光発電システムを導入した。太陽光パネルなどの発電システムと、蓄電システムの両方を設置。持続可能な開発目標(SDGs)の達成にもつながる脱炭素社会の実現へ、環境保全の取り組みを進める方針だ。

 設置したのは、自家消費型の太陽光発電システム。パネルは1枚が縦110センチ×横130センチで、計135枚を用意した。本所と、隣接する農業団地センターの屋上にそれぞれ取り付けた。

 発電量は、年間で8万キロワットを見込む。JA本所の年間の電気使用量37万3000キロワットに対し、約4分の1を賄える計算だ。電気料金の削減額は年間200万円以上に上る。蓄電システムも導入し、停電時でも電気を供給できるようにした。

 JAはこれまでも、積極的に再生可能エネルギーを利用してきた。2014年には、JA農産物直売所「はだのじばさんず」の屋根に208枚の太陽光パネルを設置。東京電力に年間約4万キロワットを売電している。

 宮永均組合長は「はだのじばさんずを中心に環境保全に力を入れているが、今後、環境への一層の配慮が求められる。SDGsの達成に向け、積極的に取り組んでいく」と力を込めた。


<2023年10月26日(木) 日本農業新聞 ワイド2首都圏>