岐阜県
豚ぷん堆肥を利用し持続可能な農業を推進 - 岐阜・JAぎふ
地元養豚農家や耕種農家と連携し堆肥を農地に施用
JAぎふ合渡支店は、地元農家と協力し、化学肥料・化学合成農薬の使用を減らした栽培を取り組み始めた。地域活性化の一環。地元の養豚農家や耕種農家と連携して堆肥を農地に施用し、野菜栽培に活用する。野菜は、支店の収穫祭で地元住民に販売して、地域での資源循環につなげる。
この活動は、地域資源を有効活用し、持続可能な農業を推進することを目的とする。農家とJAが一体で、地域住民の農業への理解を促し、地域農業を守ることを期待した取り組みだ。
畑の土壌改良には、支店管内の農事組合法人森岡養豚から出た豚ぷんを発酵させた堆肥を活用する。有機質肥料として土に混ぜることで、化学肥料に頼らず、自然の恵みを生かした野菜作りを目指す。耕起作業には、稲作を手がける有限会社合渡営農夢クラブが参加した。支店近くの畑15アールに、トラクターを使って堆肥約3トンをすき込んだ。
この畑では、ハクサイやダイコン、カブなどを栽培する。収穫後には、支店の収穫祭で地域住民に取れたての新鮮な野菜を販売する計画だ。
澤田由美子支店長は「地元の農家と協力し、農産物を栽培して提供できることがうれしい。地域住民には、収穫祭に足を運んで楽しんでもらいたい」と語った。
<2025年9月25日(木) 日本農業新聞 朝刊 ワイド1東海>
