協同組合とは

  • 協同組合ってなんだろう?

    協同組合という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれません。
    協同組合とは、同じ目的をもった個人や事業者が集まり、お互いに助け合う組織です。
    JAは、農業者を中心とした「組合員」が、農家の営農と生活を守り高めることなど、よりよい地域社会を築くことを目的に組織された協同組合なのです。
    人間は、一人では生きていけません。
    助けあい、つながっていくことで暮らしの安心や豊かさを感じ、喜びや笑顔が生まれていくものだと思います。
    JAは様々な取り組みを通じて、次世代を担う若い人たちに「助け合いの精神」も伝えていきます。

    一人はみんなのために、みんなは一人のためにこれは世界の協同組合の合い言葉。

    協同組合と株式会社の違い

    JAは株式会社ではなく、協同組合という種類の組織です。
    株式会社と協同組合の一番の違いは、協同組合はあくまで組合員の生活を守り向上させることが目的で、利潤の追求ではないこと。
    株式会社はたくさん株を持っている人が支配するけれども、協同組合は組合員1人につき1票。
    150年以上前に誕生した協同組合の人間平等主義の伝統が息づいています。

      協同組合 株式会社
    目 的 利潤を追求せず、組合員の生産と生活を向上させること 利潤の追求
    組織している
    人たち
    農業者、漁業者、森林所有者、勤労者、消費者、中小企業の事業者などの組合員 投資家、法人(株主)
    運営する人たち 組合員とその代表者 株主の代わりに運営する経営者
    運営方法 1人1票制(民主的な運営) 1株1票制

    協同組合の特色

    <組織設立の動機>

    協同組合を組織しているのは、一人ひとりでは経済的に弱い立場にある農業者・漁業者・森林所有者、あるいは勤労者・消費者・小規模の事業者です。
    協同組合は、これらの人々が相互扶助の精神のもと、連帯して助けあって自分たちの生産や生活を守り向上させるために協同組合に参加しています。
    これに対し、株式会社を構成している株主は、事業の利用ではなく、投資によるリターンに期待して株主となるなど、異なる目的があります。

    <目的は生産や生活の向上>

    協同組合の目的は、組合員の生産や生活を守り向上させることにあり、協同組合自体の利潤の追求を目的とはしていません。
    一方、株式会社の目的は利潤の追求にあり、できるだけ多くの利潤をあげてこれを株主に配当することにあります。
    協同組合の非利潤思想は、協同組合がその誕生以来一貫して持ち続けているものです。

    <組織者・利用者・運営者が同一>

    協同組合では、組合を組織するものが事業の利用者であり、同時に組合を運営していく運営者であることが特徴です。
    つまり、組織者と利用者と運営者が同一人だということです。
    株式会社の運営は、株主の所有する株数に応じた議決権で決定されますが
    協同組合では、協同組合を組織した組合員全員が、組合の運営に参加し、全員で組合の方針を決め、全員でこれを実践して事業を利用していきます。
    つまり、組合員の、組合員による、組合員のための組織、これが協同組合の基本的性格です。

    組合員についてさらに調べる

    国際協同組合年

    2012年は国連が定めた国際協同組合年として、協同組合の価値が再認識された年となりました。
    各都道府県ではJAや生協などが連携してイベントやシンポジウムを開き、協同組合を広くPRしました。

    国際的な協同組合に関する情報はこちら

    (IYC記念全国協議会)

    「協同組合の思想と実践」がユネスコの無形文化遺産に登録

    2016年に、「協同組合の思想と実践」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。こうした登録はドイツより申請されましたが、地域に根ざした協同組合への期待が高まっており、その内容を紹介する動画がこちらです。