貸し出し農園 大人気 - JAマインズ

地域住民に農地の大切さ伝える

 JAマインズが低利用農地の有効活用と良好な都市環境を形成することを目的に運営する貸し出し農園「ふれあいファーム」が地域住民から好評だ。

 農園は、JAが担い手から農地を借り、地域住民向けに貸し出す事業で、2015年に府中市で初めて1農園7区画を開園。現在、JA管内3市で合計8農園117区画を運営している。6月1日時点で、稼働率は95%を超えている。

 JAは自己改革の重点施策で「体験型農園、学童農園等の開設・運営支援」を掲げ、緑豊かな地域社会の発展に貢献。総合企画室広報課では、コロナ禍でも農作業を通じて土に親しみ、収穫の喜びを感じてほしいとの思いから、4月にリニューアル発行した正・准組合員向けの広報誌「まいんず」で貸し出し農園を特集し、利用者の拡充を図った。さらに、本店指導課と連携し、JA公式ホームページ内で各農園の空区画状況を見られるようにするなど、利用しやすい環境づくりに努めている。

 利用者は「最初から最後まで自分で育てるので愛情をたっぷり注ぐことができ、野菜を収穫する楽しさを知ることができた」と話す。

 JAの田中幸雄組合長は「ふれあいファームは都市農地の保全に加え、地域住民へ農地の大切さを伝える大切な事業。さらに増設し、JAや都市農業の理解を深めていきたい」と意気込む。
(2021年7月1 日付け  日本農業新聞 ワイド2首都圏より)