農業リスクを見える化  - JAあいち海部

診断活動に力

 JAあいち海部では、自己改革に掲げる持続可能な農業の実現や農業者の事業および生活基盤の安定化を図るため、農業リスク診断活動に力を入れている。担い手担当職員や園芸担当職員15人が主体となり、ライフアドバイザー(LA)とペアで生産部会員世帯を訪問。高齢化や農業の機械化に伴う農作業リスクの増加や施設賠償への備えなど、年々高まる農業ニーズに対して質の高い提案で応える。

 同JAでは昨年度からの3年間で639戸を訪問する計画を策定。昨年度は300戸を訪問し、48世帯で99件の成約につながった。本年度も9月末までに300戸を訪問する予定。訪問結果は戦略営農ナビを活用して活動状況を随時更新。組織として情報の共有を図っている。

 取り組みを推進する同JA金融共済部推進サポート課の加賀良史係長は「今後も農業を取り巻く多様な潜在リスクを見える化することで、対策や備えに対する重要性について認識してもらい、安心して農業経営に専念していただけるよう、積極的に提案につなげていきたい」と話した。
(2021年7月1日付け  日本農業新聞 ワイド2東海より)