飛騨牛の生産基盤強化で所得拡大 - JAひだ

キャトルステーション開所 事業本格スタート

 JAひだ、JA全農岐阜、飛騨市が同市に整備した飛騨牛繁殖研修施設を運営する「(株)ひだキャトルステーション」は4月12日、同市古川町でステーションの開所式と第1期生入所式を行い、事業が本格的にスタートした。飛騨牛のもと牛生産、担い手育成、堆肥処理など産地やブランドの振興を目指す。
 飛騨管内の肉用牛生産は、中山間地の根幹的な農業部門として重要な役割を果たしてきた。しかし近年は、繁殖農家を中心に高齢化に伴う離農が進み、飛騨牛のもと牛生産基盤が脆弱(ぜいじゃく)化。課題が山積している。
 2017年、JAひだが廃業した酪農牛舎を取得し、県や飛騨市の支援を受け改修工事を実施。繁殖雌牛を最大100頭まで飼養可能な施設とした。18年にはJA、同市、全農岐阜が出資し、事業の運営主体として(株)ひだキャトルステーションを設立した。初年度は第1期生1人を受け入れ、現場即戦力となる人材を育成する。研修期間は2年間で、JAや県の畜産担当者の他、管内の生産者が講師を務める。
 同社では、人材育成事業と並行して、低コスト繁殖経営モデルの実践研究も実施。事業で出る畜ふんを発酵促進剤などで良質堆肥化し、稲発酵粗飼料(WCS・ホールクロップサイレージ)生産のための肥料として水田に還元。生産されたWCSを飼料として給与し、コスト削減を図る。(日本農業新聞2019年4月13日付東海版より)