生産者・地域の要望に応える - JAわかやま

消毒空き容器を回収

 JAわかやま西部営農センターは4月下旬、組合員サービスの一環で、2018年度に販売した土壌薫蒸剤の使用済み容器の引き取りを同センターで行った。288缶を回収し、廃棄業者に引き渡した。空容器の処理に苦慮する生産者のニーズに応え、17年度から行っている。
 圃場(ほじょう)で連作すると病原菌や害虫、雑草が発生し、品質低下など悪影響を及ぼす原因となり、防除の徹底は欠かせない。
 従来は汎用(はんよう)性の高い臭化メチル剤を処理していたが、1992年にオゾン層破壊物質に指定され2005年に全廃。JAは効果が高く同剤に替わる新しい農薬として、土壌薫蒸剤のかん注処理を推進している。
 生産者は「空き容器が倉庫を圧迫して廃棄方法と保管場所に困っていた。引き取りは助かる」と喜んでいる。(日本農業新聞2019年5月2日付近畿版より)

農業資材の活用法説明

 JAわかやまは4月、2019年度園芸講座を管内の4営農センターで開講した。組合員を中心に地域住民ら58人が受講した。年6回開き、農作物栽培の基礎知識やポイントなどを学ぶ。JAの理解促進とファンづくり、地域の農業振興や共販出荷者増加の懸け橋になることが目的。
 昨年10月にオープンした南部営農センターは、4月中旬に初めて開講した。受講者は「分かりやすい講義で自信がついた」と話した。山田祥久センター長は「講座を通じてJAをより身近なものとしたい」と期待した。 (日本農業新聞2019年5月3日付近畿版より)