出荷に工夫し所得増大へ - JAなす南

フキの規格統一 QRコードを印字

 JAなす南ふき・みょうが部会は4月下旬、JA本店で2019年産フキ出荷目ぞろえ会を開いた。部会員、市場関係者ら25人が参加。本格出荷を前に、早生フキと山フキの規格統一を図った。
 部会員らはサンプルを手にして、調製や梱包(こんぽう)方法を念入りに確かめた。特に山フキの箱詰めは、段ボール箱を逆さにして詰め始めるなど、見た目も重視した荷造り方法に統一した。
 市場関係者は「全国的に、フキの作付けが少ない傾向にある。新しい食べ方を見つけるなど、消費者の需要を高めていくことが、販売価格の上昇にもつながるので、工夫をしてほしい」と話した。
 部会では19年産から品質向上のため、山フキを袋詰めで販売する。袋には、JAホームページにつながる2次元コード(QRコード)を印字。スマートフォンで読み込むと、フキのレシピ集を見ることができる。早生フキのラベルにも同様のQRコードを印字している。若い世代の消費拡大を目指した取り組みだ。
 現在、同部会では26人で2.68ヘクタールのフキを作付けている。今年は早生フキ、山フキで31トンの出荷を目指す。(日本農業新聞2019年5月4日付北関東版より)

イチゴ目ぞろえ 詰め方学ぶ

 JAなす南いちご部会は3月上旬、2019年産イチゴ「とちおとめ」出荷目ぞろえ会を開いた。那珂川町農業構造改善センターに部会員、市場関係者ら27人が集まり、出荷規格を申し合わせた。
 19年産の生育は、例年通り順調で、糖度と酸味のバランスが取れており、品質も良い。昨年11月の出荷開始から2月末までの販売金額は、1億3,000万円を超え、18年産より約3,000万円多い。また、1キロ当たりの単価も県内の平均を上回っている。
 市場関係者は「パックの裏面を見て買っていく消費者もいる。パック詰めの際は、上下の粒の大きさをそろえ、粒の色目も合わせてほしい」と呼び掛けた。部会員はサンプルを手に取り、粒の大きさや詰め方など時間をかけて確かめた。(日本農業新聞2019年3月21日付北関東版より)