大阪府
初の協同組合間連携 - JA大阪中河内
生協組合員が若ごぼう収穫体験
JA大阪中河内は3月13日、大阪いずみ市民生活協同組合の組合員を対象にした「八尾若ごぼう」収穫体験と料理講習会を開催した。同生協は、大阪市を除く東大阪市以南を事業区域としており、今回は八尾市、柏原市に在住する生協組合員29人が参加。「地域を楽しもう」という企画で、市特産の「八尾若ごぼう」について学びたいという生協組合員の声に応える形で今回の取り組みが実現した。同JAが生活協同組合と連携した取り組みを実施したのは、今回が初めてで、地域農業の理解に努める。
管内生産者の寺川義浩さんが、同JAの営農総合センターで「八尾若ごぼう」の特徴などを解説した後、圃場(ほじょう)に移動し、収穫を体験した。参加者は、「スーパーに並んでいる状態でしか見ることがない」という「八尾若ごぼう」を、土から引き抜く感触を味わいながら収穫を楽しんだ。収穫した若ごぼうは、お土産として持ち帰った。
地域農業の応援団づくりへ
収穫体験後はセンターへ戻り、料理講習会を実施。同JA職員が講師を務め、若ごぼうを使った料理4品のレシピを紹介し、調理を実演した。下処理の方法や保存の仕方なども丁寧に解説。紹介された4品のうち、2品の料理に挑戦した。今回参加した女性は、「市外から引っ越してきた時から『八尾若ごぼう』を知っていたが、食べたのは今回が初めて。収穫から料理まで体験できて本当によかった」と満足げな様子だった。
生協組合員からは、八尾市の夏の特産であるエダマメの収穫も体験したいとの声が上がり、今後の連携にも意欲的だ。同JAも地域農業の振興と農産物のPRにつなげるため、協力に前向きだ。さらに今回の取り組みを機会に組織を越えたさらなる交流を通じて、農産物の販売促進や地域農業の応援団づくりにつなげていく考えだ。