和菓子用「伊達柿」軌道に - JAえひめ南

大玉生産へ摘果講習

 JAえひめ南と南予地方局産業振興課産地育成室は6月下旬、岡山県の菓子メーカー・源吉兆庵に出荷する「伊達柿」(加工用渋柿)の大玉果実生産や品質向上を目指し、摘果講習会を開いた。
 「伊達柿」は、宇和島市管内で約25人が約3ヘクタールで栽培している。昨年度から本格的に源吉兆庵への出荷を始め、2.4トンを出荷。今年度は3トンを見込む。
 柿原出荷場では、生産者5人が参加した。産地育成室と同JA宇和島営農経済センターの職員が、摘果の手順や管理方法を説明した。「摘果の時期ごとに果実の量やなり方を観察しながら作業を進めてほしい」と強調した。生産者の園地で実演も行った。(日本農業新聞2019年7月9日付中国四国版より)

高糖度、高品質 菓子メーカーに出荷

 JAえひめ南管内の宇和島市柿原で2018年10月5日、今年度から岡山県の菓子メーカー・源吉兆庵に出荷する「伊達柿」(加工用渋柿)の収穫が始まった。初日の出荷分は109キロで、玉太りが良く、渋を抜くと高糖度で高品質の仕上がりだ。
 同社出荷用の規格は、80グラム以上で着色8分以上の果実。炭そ病発生、落葉病などによる軟化、割れ、傷のあるものは対象外。収穫は今月末まで続き、出荷した伊達柿はその日に三間町にある同社宇和島工場に直送する。果実をまるごと使った「粋甘粛(すいかんしゅく)」という和菓子として加工・販売する。
 同JA宇和島営農センターの山内隆次センター長は「作付けして5年。農家と試行錯誤して出荷にこぎ着けた。糖度も18以上と大変おいしく仕上がっている。全国の方に味わってほしい」と話した。(日本農業新聞2018年10月6日付中国四国版より)