あつぎ豚×葉ニンニク 新ギョーザに - JAあつぎ

地域と連携した6次産業化商品

 JAあつぎ管内で作付けを進める葉ニンニクを使ったギョーザを、厚木市飯山にある有限会社臼井農産が、このほど新発売した。かながわブランドに登録される「あつぎ豚」のおいしさを伝える同社。地域と連携した6次産業化商品の生産・販売にも力を入れる。1月中旬からは、鳥獣被害対策の一つとして、ニンニクより匂いが控えめなことに加え、豚肉の味を一層引き立たせ食欲をそそる味として、女性や子どもにも好評だ。
 JAでは、2016年から鳥獣被害が深刻化する清川村で「葉ニンニク」の栽培に着手。現在では、厚木市の山間地区でも栽培され、生産者が約30人まで増加。栽培面積も約40アールと広がりを見せるなど、産地化に向けた動きが着々と進んでいる。
 栽培されているのは、葉ニンニク専用品種「ハーリック」。柔らかく食味が良いことから、鍋物や炒め物など調理方法も豊富なのが特徴だ。
 JAの営農指導員は、葉ニンニクの一層の認知度向上に向け、販路拡大を模索。同社が販売するギョーザに葉ニンニクが使えないか相談し、実現した取り組みだ。同社では、葉ニンニクの食感と風味がギョーザに合うかなど試作を重ねながら商品化を進め、こだわりの一品を完成させた。
 臼井欽一社長は「葉ニンニクのシャキシャキとした食感と豊かな風味が楽しめ、一味違うギョーザに仕上がった。今後も地域農業の振興に向け、地域と連携した取り組みを活発に行っていきたい」と意気込みを語った。(日本農業新聞2020年2月1日付県版神奈川より)