ブランド「ほめられかぼちゃ」 商社向け栽培本格化 - JAしまね

モデル構築 20ヘクタールめざす

 JAしまねは、JA全農と取り組む兵庫県の野菜大手総合商社エム・ヴイ・エム商事向けカボチャの契約栽培を本格的に始めた。2019年度の試験栽培を経て、20年度は4・5ヘクタールで出荷約100トン、販売額1100万円を見込む。買い取り価格が確定している安定取引で、農業者の所得増大を狙い、将来的に20ヘクタールの産地化を目指す。
 生産するのは同社が指定する栗系カボチャ。甘さとほくほくした食感の食味評価を得られたものが「ほめられかぼちゃ」のブランドで販売される。7月より前は九州地方、8月以降は大産地の北海道が出荷するため、端境期の7月出荷としてJAしまねが取り組む。

安定し収量確保へ

19年度はやすぎ、雲南、島根おおち、西いわみの4地区本部で約2ヘクタールの試験栽培を実施。収量はやや少なかったが、同社から「他県と比較し、品質が優れている」と高い評価を受けた。
 20年度は5地区本部で取り組み、安定した収量確保と、「ほめられかぼちゃ」比率7割以上を目指す。JA本店販売戦略室の永瀬英昭さんは「取り組みを通じ、JAしまねとしての売れる物作りのモデルを構築したい」と期待する。(日本農業新聞2020年5月16日付 ワイド1中国より)