移動販売車「くるもん号」好評 - JA本渡五和

新規利用者も増

 JA本渡五和は、野菜や食料品などの移動販売車「くるもん号」を導入して5年目を迎えた。4月の利用者数は延べ1353人(前年比116%)に上り、好評だ。米や野菜、乳製品などを買い求める人が多く、予約注文する人もいる。新規の利用者も増えている。
 JAは、支所再編に伴うサービスの向上と出向く体制の具現化の一つとして、2016年1月に「くるもん号」の運行をスタート。JA職員が作詞・作曲、収録した「くるもんの歌」が地域住民への合図となっている。運行は月曜日から土曜日の週6日間。

ドライバーは認知症サポーター

 直売所「グリーントップ本渡」で取り扱う地元の農産加工品など、約500点を準備。商店の少ない地域を中心に、海岸沿いから中山間部まで50カ所を巡回販売する。利用者からの要望を受け、当初よりも10カ所ほど増やした。
 地域の憩いの場としても定着。ドライバーは、認知症サポーターの資格を持ち、地域高齢者の見守り活動や安否確認も併せて行っている。
 また、JAは全国の買い物が困難な人へ貢献したいと考え、テーマソング「くるもんの歌」を公開。ホームページから無料でダウンロードできる。これから移動販売事業に参入する全国のJAに向けて発信する。(日本農業新聞2020年5月26日付県版熊本より)