セリ増産 新たな芽 いわでやま地区で定植開始  - JA新みやぎ

元気くん市場 仙台南店に出荷へ

 JA新みやぎいわでやま地区本部管内で、セリの定植が始まった。大崎市岩出山の農事組合法人葛岡は、管内最大の約40アールで栽培。8月22日、このうち約10アールに定植した。種セリの品質は例年並みで、9月は、上旬と下旬の2回に分けて定植。11月上旬から葉セリの出荷を見込んでいる。
 収穫、調製したセリは石巻青果へ出荷する他、今年7月にオープンした「元気くん市場 仙台南店」にも出荷する予定だ。

遊休農地解消と農家所得向上を

 定植する圃場(ほじょう)の畦畔(けいはん)がイノシシに崩される被害があったが、8月上旬に補修。対策として電気柵を設置して定植した。
 同法人は、遊休農地解消と農家所得向上を目指してセリ栽培に取り組み、今年で3年目。湧き水を有効利用するため、今年は新たに洗浄機を導入。圃場近くに設置することで、洗浄回数を減らし、1日の出荷箱数を増やす。
 鈴木実代表は「昨年は台風19号の被害で、作付けできない圃場が一部にあったが、今年は10アール増やして作付けする。高品質なセリを栽培し、収量アップを目指したい」と意気込む。(日本農業新聞2020年9月2日付県版宮城より)