操作簡単　高齢者に配慮　

　ＪＡあきた白神は「営農資材ＷＥＢ注文組合員専用サイト」を開設し、１５日から運用を始める。「いつでも、どこでも、気が付いた時に」をコンセプトに、組合員がパソコンやスマートフォン、タブレット端末で資材をＪＡに注文できるようにした。県内ＪＡで初の取り組みとなる。
　操作方法を極力簡単にし、パソコン操作が苦手な高齢の組合員のことも考慮したシステム設計となっている。インターネット環境を使い、２４時間注文受け付けが可能となる。「ＷＥＢ注文割引」を設定したことで生産コストの低減につながり、発注に費やす時間も大幅に短縮できる。
　ＪＡ経済課の丑沢貴幸課長は「ＴＡＣ（地域農業の担い手に出向くＪＡ担当者）がタブレット端末を携帯して農家組合員を訪問する活動を、これまで以上に積極的に行う。農業者所得増大に向けた提案や相談活動を展開し、サイトを普及させていきたい」と話す。

商品を検索の手間省く

　同サイトの商品検索機能は、水稲か畑作かといった「使用場所別」や、殺虫剤や除草剤などの「カテゴリー別」に画像付きで選択でき、利用者が商品を検索する手間を極力省く設計にした。商品に対する問い合わせを受け付けるメッセージ機能も設け、一層の組合員サービス向上を狙う。
　同サイトを利用した取引データは購買システムにリンクする。ＪＡ取引データを記帳代行・税務申告支援に活用する「秋田県版農業経営管理支援システム」にも反映される。（日本農業新聞2020年9月10日付ワイド１東北より）