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いちごスクール1期生 待ちに待った初出荷 - JA西三河
スクールで1年間実習
新規就農支援プロジェクト「いちごスクール」の1期生が11月中旬、待望のイチゴ初出荷を迎えた。スクールで1年間実習し、栽培技術や経営に必要な知識を習得して今年6月に就農した。ハウスには真っ赤な果実が徐々に実ってきた。
同スクールはJA西三河いちご部会と県、西尾市、JAあいち経済連、同JAなどでつくるJA西三河いちご産地振興委員会が開く。高齢化と後継者不足に伴い将来のシェア縮小が喫緊の課題となっており、新規就農希望者の研修と受け入れ体制を整えた。スクール生は6月から翌年5月まで、栽培技術や収穫・パック詰めの方法などを習得する。修了後もJAや生産者がバックアップする。
クリスマスケーキ 業務用イチゴを出荷
今冬に初出荷を迎えるのは1期生5人。先陣を切って16日に初出荷した三田準さん(27)は、幼い頃から農業に親しみを感じ、家族との会話から関心を高めて会社勤めから転向した。20アールの高設栽培で「章姫」1万5000本を栽培。約10トンの収穫を見込んでいる。
不安を抱えながらも丹精して育てたイチゴを初出荷し「取りあえず形として出荷できてほっとしている。やっとスタートラインに立ったばかり。まずは部会平均の収量が取れるように頑張りたい」と意気込む。
12月は、クリスマスケーキに使用する業務用イチゴを出荷する。3、4月に春のピークを迎えて、6月までほぼ毎日、収穫や出荷作業に奮闘する。(日本農業新聞2020年11月21日付ワイド1東海より)