「丹波篠山黒豆」最盛 選粒機設置で作業省力化 - JA丹波ささやま

300トンの集荷見込む

 丹波篠山市では特産物の一つ「丹波篠山黒豆」の収穫が最盛期を迎えている。
 「丹波篠山黒豆」は黒大豆の中でも大粒種で、正月のお節料理や、年間を通じての煮豆用として重宝されている。丹波篠山市内では、1291名の黒大豆部会員が560ヘクタールを栽培し、今年は300トンの集荷を見込んでいる。 

脱粒作業をする生産者

JA施設に合計19台設置

 JA丹波ささやまでは、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」を目標に掲げ、黒豆の生産拡大に取り組んでいる。管内JA施設に合計19台の黒豆選粒機を設置し、生産者の作業の省力化を図っている。また、今年は、新型コロナウイルス感染防止の観点から人が集まる地域単位の栽培講習会などを開催せず、代替として、ユーチューブを活用し講習の様子を動画にしてホームページへ掲載し、生産者がいつでも閲覧できるようにした。
 黒豆の作柄は例年に比べるとさや数が多く、収量は昨年を上回ると予測している。
 今年の丹波篠山黒豆は12月中旬から、JAファーマーズマーケット味土里館や直営レストラン特産館ささやまなどで販売するとともに、全国の消費者に向けて発送していく。 (日本農業新聞2020年11月27日付県版兵庫)