地元農産物 動画でPR  - JAめぐみの

中部学院大学短大が収穫体験撮影

 岐阜県のJAめぐみのは、包括連携協定を結んでいる中部学院大学・同短期大学部と連携し、農業の活性化と学生の学びの機会を目的に地元農産物のPR動画を制作する。動画を制作するのは、短期大学部社会福祉学科美・デザインコース、医療事務コースに所属する1年生16人で、IT活用論の講義で行う。
 10月の後期日程から同JA職員も授業に参加し、JAに関する講義や動画の内容について協議を行っている。11月上旬には、動画のテーマにする農産物を選定するため、学生らが同JAファーマーズマーケット「とれったひろば関店・可児店」を視察した。同月中旬にはテーマの農産物を生産する農家を訪れ、インタビューや学生自ら収穫体験をする様子を撮影した。今後は、農産物を使った料理のレシピ動画なども撮影し、1人1分30秒から2分程度の作品を制作する。完成した動画は来年1月20日に各務原キャンパスで開く成果発表会での試写会で披露し、その後、とれったひろば両店の店内で放映する他、同JAホームページで公開する予定だ。
 

楽しく見てもらい 所得向上へ

 同講義を指導する野口晃一郎講師は「学生にとって伝えたいことを探し、構成を考え、映像として表現できる良い機会。感性を生かして取り組んでほしい」と話す。同JA直販課の佐合康宏課長は「地元農産物の良さを伝える動画を、お客さまに楽しんで見ていただきたい。少しでも農家の所得向上につながれば」と期待を寄せる。
 同協定は2015年に締結。これまでに農産物や直売店舗の新ビジネスモデルの開発、高齢者福祉事業における健康向上共同研究、人材交流など多様な分野で連携・協力している。(日本農業新聞2020年11月28日付ワイド1東海より)