ネギ拡大に向け研修 栽培のポイントを確認 - JAはぐくみ

生産者ら約30人が参加

 JAはぐくみねぎ部会は17日、高崎市箕郷町の圃場(ほじょう)でネギ現地研修会を開いた。生産者ら約30人が参加し、栽培管理や病害虫防除のポイントを確認。収穫機や管理機の実演も行われ、参加者は今後の効率化を見据えて熱心に見入った。
 JAは、新規就農者でも栽培しやすく、安定した収入が得られる露地ナス、ネギ、タマネギ、ホウレンソウの普及拡大に力を入れている。ネギは周年出荷による農業所得向上を目的に、秋冬・春取りに加えて初夏ネギを推進。春と夏取りの端境期に収穫が見込める作型で、ネギの出回りが少なく、比較的高値で販売できることなどをPRする。
 研修会では、会場を提供した生方忠義さんが、栽培状況や作業経過、管理のポイントを説明。続いてJA全農ぐんま肥料農薬課の原澤亮太さんが、黒腐菌核病やネギハモグリバエ、クロバネキノコバエ類などの防除対策を解説した。原澤さんは、お薦め薬剤の使用時期や使用方法、防除のポイントを紹介。「黒腐菌核病は予防も含めて効率的に防除し、菌核の発生を抑えてもらいたい」と呼び掛けた。
 農機メーカーの担当者が、植え付け時の溝掘りや土寄せを行う専用管理機と、1条掘りの収穫機を実演。収穫機は畝崩しや掘り取り、搬送、土落とし、収束・結束の五つの工程を一連の流れで行い、収穫作業を大幅に軽労化できる。担当者は実際に収穫作業を行いながら、機能や特性、作業のポイントを説明。参加者は気になる点を質問しながら、収穫作業に見入った。(日本農業新聞2020年11月18日付ワイド1北関東より)