「地元食材のケーキを食べて」

　静岡県のＪＡなんすん特産の「西浦みかん」が、不二家沼津店でケーキ４種類「ショコラ・オランジュ」「フリュイドルチェ」「ババ」「シフォン主義」として登場した。初めての試みで、１２月上旬から同店限定で販売している。
　今回使った品種は「はじめ」。ケーキ４種類は既存の人気商品で、それぞれにトッピングした。「西浦みかん」は鮮やかな発色で品質が安定していて、適度な酸味が甘いクリームとの相性が良いことが商品化の決め手となった。色を引き立たせるため、手作業で薄皮を丁寧に取り除いた。
　同店の山田行将さんは「今回の販売成績が良ければ販売の長期化も期待できる。地元の方に地元食材を使ったケーキを食べてほしい」と話す。
　ＪＡ担当者は「他の特産品でも提案し、管内の特産品の知名度向上と農家所得向上につなげていきたい」と期待する。
　価格は「ショコラ・オランジュ」「フリュイドルチェ」が４２０円、「ババ」「シフォン主義」が４８０円。１月中も販売する。（日本農業新聞2020年12月20日エリア東海より）