旬「お届け」1000件突破 特産詰め合わせ好評 - JA秋田しんせい

農家手取り向上に一役

 JA秋田しんせいが企画した、JA管内の旬の農畜産物をセットにして年4回届ける「季節のおいしい福袋お届け便」が好評だ。8月に開始し、12月に1000件を突破した。
 初めて届けた夏セットでは青果物を直販。農家の手取り増につながった他、秋セットでは新米や地元ブランド牛の「秋田由利牛」などを詰め合わせ、消費を後押しした。
 「季節のおいしい福袋お届け便」は、安全・安心な農畜産物を食べてもらうことで、消費者にJA管内の由利本荘市、にかほ市の農業を支える「食の主役」になってもらう目的で企画。両市の旬を感じてもらい、農家の所得増大や農と食をつなぐ活動として取り組んでいる。
 

「秋田由利牛は本当においしかった」利用者の声

 スタンダードコースとリッチコースの2種類があり、春夏秋冬の年4回にわたって旬の農畜産物や加工品を届ける。12月には冬の発送を行い、JA産米を使ったきりたんぽや比内地鶏、ネギ、ブナシメジなど管内自慢の商品ときりたんぽ鍋の作り方のレシピも同封した。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で県内からの申し込みに加え、全国からの注文が増えている。利用者からは「ミニトマトのおいしさに驚き、新鮮な品がこういう味だと初めて分かった」「秋田由利牛は本当においしかった。生産者に感謝したい」など好評だった。
 小松忠彦組合長は「多くの人にご利用いただき感謝している。JAの農畜産物を食べて応援してくださる人が増えることで、管内農業の活性化につながっていく。引き続き由利本荘市やにかほ市の農家を応援してもらいたい」と話す。(日本農業新聞2020年12月25日付ワイド2東北より)