野菜栽培 動画で学ぶ  - JAあきた白神

指導は密に

 JAあきた白神は、JA広報誌「しらかみ」2月号とJAホームページを通じて、冬期野菜栽培講習会のオンデマンド配信に力を入れている。JA青果物生産振興連絡協議会では毎年2日間、農家所得の増大を狙い、農閑期に野菜栽培知識の習得やスキルアップのための講習会を開催。安定した複合経営につなげている。

 参加人数は年々、増加傾向にあり、100人以上の生産者と農業法人が参加する、人気の高い講習会の一つだ。ただ、新型コロナウイルスの収束が見えないことから、今年度の開催については、密を回避するため、オンデマンド配信に切り替えた。

 JA営農企画課の佐藤重樹課長補佐は「毎年開催している講習会だが、近年、新規就農者が増加傾向にあり、若年層から熟練の生産者まで幅広い層の方々に受講いただいている。技術が研さんされ続けている結果は産地の拡大につながっている。この勢いをコロナ禍の影響で止めたくなかった」と話す。

 オンデマンド型講習会を企画した同課では、開催に向けて行政をはじめ、各関係機関に趣旨を説明し協力を求めてきた。

 動画は10~15分程度で、ネギの軟腐病対策や品種の特性、直売向け野菜の各種栽培方法など、12本の演題ごとに分かれ、資料などに基づき丁寧に説明されている。

 動画は、同JAホームページにアクセスし視聴したい講習内容をクリックするか、15日発行の同JA広報誌「しらかみ」に印字されている講習ごとの2次元コード(QRコード)を読み取ることで視聴できる。それぞれの資料もダウンロード可能だ。

 JAでは、インターネット環境にない農家組合員や、通信機器の操作が不得意な人については、JA事業所内で新型コロナウイルス対策を万全にした上で視聴できる態勢を整えた。3月31日まで随時視聴可能。
(2021年2月18日付 日本農業新聞ワイド1東北より)