産直市にオフィス誕生 - JA東とくしま

6次化や農商工連携へ一役

 JA東とくしまは3月1日、小松島市にあるJA産直市「みはらしの丘あいさい広場」内に「産直併設型コワーキングスペース『オフィスあいさい』」をオープン。有料で利用できる共同利用型のオフィス。JAによると産直施設に併設するのは全国初だという。6次産業化や農商工連携の推進、生産者の食農ビジネスのサポートにつながる施設として期待されている。

 オフィス内はWiFiなどオンライン環境が完備され、用途に応じてコピー機やシュレッダーも使用できる。個人が使用するパソコンは基本的に持参してもらう。

 予約なしで使えるフリースペースの他、1人で仕事や作業に集中できる「シンキングブース」や、打ち合わせや商談などに使えるミーティングルーム、イベントなどで活用できる電子ボード付きのセミナースペースがある。

 21日にプレオープンしたところ好評で、既に問い合わせや利用予約が入っているという。JAは、他のJA、漁協、生協などと取り組んでいる協同組合間協同や、地元の農産物を使った6次産業化の推進にも、「オフィスあいさい」を活用していく考えだ。

 JAの担当者は「キャッチフレーズは“モノとココロを産地直送”。食農ビジネスを立ち上げたい若者や主婦、リモートワークなど新しい働き方を模索する人たちにも利用してもらいたい」と話す。
(2021年2月28日付 日本農業新聞エリア四国より)