園芸品目生産拡大へ 12品目1年かけ紹介 - JAなす南

栽培希望者向けに

 JAなす南は2020年度から、定期的に新規栽培希望者向けの圃場(ほじょう)見学会を行っている。3月上旬には、にら部会の笹沼英夫部会長の圃場で21年度1回目の見学会を実施。見学希望者4人が参加し、播種(はしゅ)や出荷調製作業を見学した。

 圃場見学会では、最初に県塩谷南那須農業振興事務所の藤澤秀明副主幹がニラの栽培概要について話した。15アールを夫妻2人で始めた場合の経営モデルを提示し、初期投資費用や経営収支などを紹介。参加者がイメージしやすいよう説明を加えた。

 その後、笹沼部会長が圃場を案内しながらニラ栽培の魅力を紹介した。笹沼部会長は「通年栽培ができ、葉先や花ニラなど、無駄なく出荷できる。収穫日は体調や予定に合わせて自分で調節できるのも良さの一つ」と話し、ぜひ部会の仲間に加わってほしいと参加者に呼び掛けた。

 参加者は、笹沼部会長やJA担当者に積極的に質問を行うなど、栽培に前向きな姿勢を見せた。参加者は「初期費用がどのくらい必要かよく分かった。しっかり検討したい」と話した。

 JAは今後、1年かけて12品目の見学会を実施する予定。昨年に引き続き、担い手確保を目的に園芸品目の生産拡大を進める。
(2021年3月19日付 日本農業新聞ワイド2北関東より)