無料職業紹介 マッチング2.5倍 - JAめぐみの

丁寧な説明や相談に力

 JAめぐみのは、2018年7月から取り組む無料職業紹介事業で、成果を着実に上げている。令和2年度はマッチング件数が前年度比約2・5倍の27件となった。ネットでの求人情報掲載を開始したことや、コロナ禍で他業種の雇用形態の変化などを受け、問い合わせも約5倍に増えた。

 同事業では、働き手を探している農家と、農家の下で働きたい求職者をマッチングさせ、求職者との面談や圃場(ほじょう)での説明などを重ね、JAが就労前から就労後まで働く環境をサポートしている。

 同事業を利用した農家からは「時間に余裕を持てて、普段できないような作業もできるようになった」との声が上がった。求職者は「栽培方法など一から教えてもらえ、農業に興味が湧いた」「時間や曜日の融通も聞いてもらえ、働きやすかった」と話した。

 同JAでは、広報誌やホームページで働き手を募集しており、20年からは、ひるがの地域限定コマーシャルの作成や放送、ネットを活用し、県JAグループの求人サイトに求人情報を掲載している。

 同事業を担当する営農対策課の青山知世さんは「労働力の確保は産地の活性化につながる。農家や求職者の希望はさまざまあるが、丁寧な説明や相談を重ねて、懸け橋となりたい」と意欲を見せる。(岐阜・めぐみの)
(2021年3月20日付 日本農業新聞ワイド2東海より)