ウェブで初の漬け梅指導 - JA紀州

若い世代にも情報発信

JA紀州とみなべ町の「みなべ梅食育普及促進協議会」は6月上旬、ウェブで漬け梅講習会を開いた。JAは毎年、販売促進活動として全国を回って梅の加工方法の講習会を開くが、昨年から新型コロナの影響でできていない。昨年はインターネット交流サイト(SNS)などで情報発信したが、今年は一層充実させようと初めてウェブ講習会を企画した。

 初回は、東京新宿ベジフル(株)の社員や仲卸業者に向けて実施。講師は農家女性でつくる「梅愛隊」の林弘子隊長が務め、梅ジュース、梅ジャム、梅干しの作り方を紹介した。林隊長は「今年は品質が良いのでたくさん食べてほしい」と呼び掛けた。

 食育活動としてJAと協議会は合同で、仙台市の中野栄小学校の4年生を対象に映像を使って講習を行った。映像は協議会が制作し、梅の産地情報、収穫や出荷の風景などを放映した。梅ジュース作りなどの体験ができないため、梅干しをプレゼントとして送った。

 協議会の佐々木教人会長は「若い世代にも梅を食べてもらい、みなべ町の認知度を高めたい。コロナ禍でも情報発信していきたい」と話す。
(2021年6月19日付け  日本農業新聞ワイド1近畿より)