キャップ回収でワクチン寄付-JA佐野

運動「徐々に浸透を実感」

 JA栃木女性会は、令和2年度に創立70周年を迎え、記念事業としてペットボトルキャップ回収運動に取り組むこととなりました。
県内10JAの女性会では、JAや組合員、青年部等と連携し回収運動に取り組んでいます。
                              ◇
 JA佐野女性会は10月下旬、ペットボトルキャップの回収作業を行った。

 この取り組みは、感染症に対する意識が高まる現在、世界中の子供たちへのワクチンが不足していることから始めた。持続可能な開発目標(SDGs)に掲げる「すべての人に健康と福祉を」の貢献活動の一つ。今年で2年目だ。

 キャップ2キロでポリオワクチン1本分の寄付につながる。

 女性会を中心に4月、JA佐野各支店窓口や現金自動預払機(ATM)などにペットボトルキャップ回収BOXを設置。JA利用者や地域住民の協力で、約10万3200個のキャップを回収し、ワクチン120本相当を寄付した。

 女性会の葛貫郁子会長は「昨年より回収量が増え、徐々に浸透してきていることを実感する。コロナ感染症で、ワクチンの重要性を実感し、今後も継続したい」と意気込みを話した。

 JAでは、引き続き回収BOXを設置する。

(2021年11月17 日付  日本農業新聞県版栃木より)