「さしま茶ティーバック」シンガポールに輸出 - JA茨城むつみ

さしま茶の魅力を世界に発信

 JA茨城むつみは、シンガポールにJAオリジナルの「さしま茶ティーバッグ」を輸出する。同JAの輸出は今回が初めて。さしま茶の魅力を世界に発信し、販路拡大と農家所得の増大を狙う。

 JAは、急須に茶葉を入れてお茶を飲む機会が減っている中、手軽に茶を味わえるよう「さしま茶ティーバッグ」を製造した。商品はJA茶生産部会が生産するさしま茶葉を100%使用。販路拡大へ輸出商談などを積極的に行ってきた。

 今回は30箱(1箱2・5グラム入りが8包)を出荷した。2月下旬に現地に到着し、3月上旬に販売開始予定。現地ではインターネットを通じた動画のライブ配信で商品の紹介と販売を組み合わせたライブコマースで販売する。

 JAの関根芳朗組合長は「さしま茶は、日本茶として最初に輸出を始めた輝かしい歴史を持つ緑茶。国内外にその魅力を発信していきたい」と意気込む。

 部会は部会員11人で、品質管理を徹底し、安全・安心で高品質なさしま茶を生産する。JAはオリジナル商品としてティーバッグの他、さしま茶葉を粉末にした「粉末緑茶」や「茶うどん・茶そば」、ペットボトル飲料「さしまの息吹」を販売している。

 JA生活購買課の初見剛司課長は「6次産業化商品を製作することで、さしま茶の新たな魅力の発見や、知名度の向上、販路の拡大につなげていきたい」と意気込む。


<2022年2月 25日付け  日本農業新聞  ワイド1北関東>