「農業支援隊」結成1年 - JAかながわ西湘

地域農業の維持発展に効果

JAかながわ西湘が取り組む「農業支援隊」の活動が1年を迎え、地域農業の維持発展に効果を見せている。果樹の剪定(せんてい)や茶の収穫など農作業受託を担っており、農家からの歓迎ムードは高い。本年度はさらに受託面積を広げるなど幅広く地域農業を支えていく考えだ。

 支援隊は農業の担い手不足と耕作放棄地の解消に向けた労働力支援を目的に、2021年4月に発足。登録者は50人を超える。これまで農作業受託を約20件行い、特にかんきつ剪定の需要が高い。JAが自ら行う農業経営で、水稲やキウイフルーツの作業にも携わっている。

 4月下旬には開成町金井島地区で、農家から依頼があった水田20アールのあぜ塗り作業とJA育苗施設で播種(はしゅ)作業を行い、支援隊メンバー7人が汗を流した。

 あぜ塗りに従事した隊員の鈴木正和さん(49)は「手作業だと時間と労力がかかる。支援隊は高価な機械があり、水稲に詳しい隊員がいるので有効利用してほしい」と利点を語った。


<2022年5月 14日  日本農業新聞  ワイド2首都圏>