貨客混載路線バスを活用、地域活性化に期待 - JA兵庫六甲

JA直売所農産物を中心地へ、日用品を郊外に運搬し販売

 神姫ゾーンバス(株)(神戸市西区)と神戸市は、路線バスで人と共に物を運ぶ「貨客混載」の実証実験を始めた。高齢化などで乗客が減る郊外の路線バスを維持するとともに、地域コミュニティーの活性化などにつなげる。

 神戸市営地下鉄の西神中央駅ショッピングセンター「エキソアレ西神中央」の日用品や食品などを積み込み、人口が減少する郊外の終点駅で車内販売する。

 JA兵庫六甲の直売所「農協市場館六甲のめぐみ」(同市同区)の農産物を同駅の飲食店へ納品する運送機能も担う。同直売所でも、この取り組みによって運送にかかる労力軽減やカーボンニュートラル実現に向けた二酸化炭素(CO2)の排出削減に寄与できると期待している。

 同JA神戸西営農総合センターの藤田敦リーダーは「この取り組みを広げていくことで、地元農産物が地元で消費される機会を増やし、産地活性化につなげていきたい」と話す。(兵庫六甲)


<2022年10月 30 (日)付け  日本農業新聞  エリア近畿>