子ども食堂に野菜を無償提供 - JAあきがわ

安全・安心な地元の農産物を提供して有効利用し地域貢献を

 あきる野市のJAあきがわ秋川ファーマーズセンターは1月中旬、市内で子ども食堂を運営する団体「あきる野絆(きずな)の会だれでも食堂Ulu(ウル)」に無料で野菜を提供した。食品ロスの削減と、JA自己改革の一環で地域への貢献と支援を目指す。

 子ども食堂は、地域で多世代が交流する場にもなっていたが、新型コロナウイルスの影響で中止しており、3年ぶりに開かれた。

 JAでは、直売所などで販売する農産物が売れ残った場合、出荷者が持ち帰る決まりだ。同センターに出荷する生産者が「廃棄するのがもったいないので子ども食堂に役立ててほしい」と提案。JA本部で検討後、市子ども家庭部子ども政策課に協力を求め、JA直売所運営委員会秋川地区出荷部会が賛同して実現した。

 同ファーマーズセンターの濱名敬春センター長は「直売所の食品ロスの削減を目指し、安全・安心な地元の農産物を提供して有効利用することで、今後も地域に貢献していきたい」と話した。参加者は「とてもおいしい。いろいろな人と知り合いになれるのもうれしい」と話した。

 JAは、関係者と連携を図りながら定期的に食材を提供し、活動を支援していく考え。JA管内の各直売所にも協力を呼びかけ、連携を広げる方針だ。


< 2023年 1月 31 日(火)付け  日本農業新聞  ワイド1首都圏>