自家栽培の金ゴマで油搾り体験-JA福井県

廃油はせっけんに

 JA福井県福井基幹支店は、新たな地域農業の振興と食生活支援を目的に、地元農産物を使った油作りに取り組んでいる。

 同JA女性部福井支部北部エリア中藤島地区の部員で構成される「中藤営農講座」は、年間を通してさまざまな農産物の栽培や出荷に取り組んでいる。2月中旬にはJA福井北部支店で、自分たちで栽培した金ゴマを使って油搾りを体験した。

 メンバー14人が参加。収穫し、ごみを取り除くなど選別作業をした金ゴマを各自持ち寄り、フライパンでいった。その後、電動搾油機を使って、油を搾った。搾った金ゴマの油はその場で天ぷらに使用し、参加者はサツマイモなどを揚げて試食した。

 3月には、廃油を再利用したせっけん作りを予定しており、持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深める。

 参加した中宮陽子さん(70)は「搾っている間、金ゴマの良い香りが広がっていた。いる時間で油の色も変わるので面白い。廃油もせっけんに活用でき、最後まで無駄なく使えるのがうれしい」と話した。(福井・福井地区)



<2023年2月 25 日(土)付け  日本農業新聞  ワイド1北陸>