「船橋にんじんビール」好評-千葉・JAいちかわ

形が悪く市場出荷できなかったニンジンを使用

 JAいちかわが7月上旬に発売した「船橋にんじんビール」が、人気だ。味や品質に問題はないが、形が悪く市場出荷できなかったニンジンを使用。ホワイトエールとペールエールの2種類、計100本が完売した。追加生産し、9月に販売を再開する予定だ。

 ホワイトエールはニンジンと相性の良いオレンジピールなどを加え、爽やかでスパイシーな味わいに仕上げた。ペールエールは松や青草の爽やかな香りとスパイシーさが際立つ仕上がりにした。

 ニンジンを使ったビールの開発は「船橋にんじん」の生産者団体である同JA船橋人参(にんじん)共販委員会が、「船橋にんじん」の知名度を高めるために発案。船橋市の酒造会社(株)プロフードに開発を依頼した。

 農産物の加工品の提案で、農業者の所得増大につなげる。同委員会の湯浅勇一委員長は「出荷規格外品の販路拡大で、多くの人に船橋にんじんを知ってもらうきっかけになれば」と話した。

 同JAの船橋経済センターと田中経済センターで1本330ミリリットル600円で販売した。


<2023年7月18日(火) 日本農業新聞 ワイド2北関東>