サツマイモの栽培面積拡大 - 北海道・JAあさひかわ

ジャガイモの収穫機を改造

 上川管内のJAあさひかわサツマイモ部会は10月中旬、旭川市永山地区の圃場(ほじょう)でサツマイモ収穫機の実演会を開いた。今回の実演会では、今後の面積拡大や時間と労働の軽減を考え、ジャガイモの収穫機を改造した大型機種で実演した。

 同部会生産者やJA、上川農業改良普及センターなどの担当者ら約25人が参加した。

 改造した収穫機はトラクターに取り付ける作業機で、掘り出したサツマイモをコンベヤーの上から手で拾い上げる方式。収穫機に乗り6人で作業できる。

 JAでは2021年からサツマイモの試験栽培を始め、昨年は9戸の生産者が約130アールで本格的に作付け。今年は20戸が315アールで栽培する。昨年からの収穫については、トラクターにサツマイモを掘り起こすだけの作業機を取り付けて収穫している。

 部会では将来、JA管内のサツマイモの栽培面積を30ヘクタール規模まで拡大することを目指している。今後の面積の増加や作業の軽減、効率化など見据えながら収穫機導入についても選定していく考えだ。

 収穫機を操作した鷲尾勲部会長は「今回の作業は順調にできたが、比較的広い畑で使う収穫機のため本体の幅と長さが課題。収穫機の幅と長さが改善されればより使いやすい」と話した。


<2023年10月24日(火) 日本農業新聞 ワイド2北海道>