就農者増え産地活性化 - 徳島・JAアグリあなん

独立就農に至る支援体制を構築

 JAアグリあなん胡瓜(きゅうり)部会は近年新規就農者が増え、産地活性化が進んでいる。28戸が3・8ヘクタールで栽培し、1戸当たりの平均収量は21トン。県や阿南市、JAが一体となり、体験や研修、独立就農に至る支援体制を構築し、サポートする。

 JAが事業主体となり、昨年度にトレーニングファームを整備し、親方制度を導入。ベテラン農家が新規就農者にマンツーマン指導し、育成する。

 部会長からマンツーマン指導を受けている若手生産者の湯浅佑一さん(45)は18日、自身のハウスで部会長を含めた若手仲間4戸で集まり、キュウリを定植した。16日から仲間でハウスを回り、助け合いながら定植している。湯浅さんは「1人では長時間労働になるが、みんなで助け合えば15アールを2時間で定植でき、労力が軽減できて助かっている」と笑顔で話した。

 部会では副部会長を女性が務めるなど、女性の活躍が目立ち、本年度は2人の女性が新たに加わった。今後は、資材費などの経費が増大し、経営負担を軽減するため、収益性の向上を目指していく。


<2023年10月24日(火) 日本農業新聞 ワイド2中国四国>