選花・箱詰め パッケージセンターに全量 - JAふくおか八女

福祉法人と連携 雇用創出も

 JAふくおか八女花き部会シンテッポウユリ部は、部会員が選花作業を全量、パッケージセンターへ任せ、委託販売することで高品質出荷につなげている。
選花・箱詰めの手間がなくなり、農家は管理作業に集中できる。同JAの花き生産部会では先進的な取り組みという。センターは社会福祉法人「ハイジ福祉会」(八女市)の所有で、同法人を利用する障害者の雇用創出にもつながっている。
 同部は2019年産で15人が約121アールに作付けしている。「完全共選共販制」を敷くことで、生産者個人で選花作業をした際に出る規格や品質のばらつきを防げる。生産者の作業負担が軽減され、栽培面積の増加も検討できるようになる。
 就労継続支援A型の同センターでは利用者15人を雇用して作業する。つぼみや葉の傷み、茎の曲がり具合を厳正にチェックし、等級ごとに分ける。花の美しさを保ったまま輸送できるよう、1束10本ずつフラワースリーブに入れて箱詰めする。共選期間は10月いっぱいまで。約30万本を出荷する見込みだ。
(日本農業新聞2019年9月4付北九州版より)