JGAP 茶生産者とJAが一体  - JA富士宮

農場と製茶工場、生葉出荷生産者が一括取得

 JA富士宮荒茶共販部会GAPチームは4月下旬、日本版農業生産工程管理(JGAP)の団体認証を取得した。同JA経済部生産指導課が事務局となり、荒茶共販部会を中心に取得意向がある農場と製茶工場16戸、生葉出荷生産者2戸をまとめ一括して取得した。茶園面積は27・41ヘクタールになる。

基準を守り、道具を分けて製造前の茶工場を清掃する荒茶共販部会の松田部会長

生産工程を生産者と確認するJA職員㊨

現地巡回と指導を繰り返す

 同JAはJGAPを取得することで、消費拡大や産地PR、安定的な供給、荒茶の生産性向上を目指す。収穫・製造の現場では、マニュアルに沿って徹底した衛生管理に努めている。
 取得に向けて、JGAP指導員の資格を持つ同課の職員が中心となり、2019年6月から部会員と共に、JGAP管理基準に基づき、茶園・工場のレイアウト図や生産計画、リスク管理表、農薬の保管管理などの提出資料の作成を行う勉強会を数回に分け開いた。
 事務局は現地巡回と指導を繰り返し行い、JGAPの手順書を基に取得マニュアルを作成するなどを進めてきた。2月にはマニュアルに沿った運営ができているかを職員が内部監査し、3月に日本GAP協会認証機関が現場を審査した。(日本農業新聞2020年5月27日付ワイド1東海より)

茶園で管理基準等を確認する松田部会長㊨とJA職員