放棄地解消へ小麦拡大 新規就農者主体に  - JAあつぎ

耕作放棄地など解消対策

 神奈川県のJAあつぎ管内では、耕作放棄地・遊休農地の解消に向け、新規就農者を中心に小麦の栽培に着手している。今年は9人の生産者が「さとのそら」と「ゆめかおり」の2品種を生産。作付面積は昨年より約2ヘクタール多い約6・1ヘクタールまで拡大した。6月上旬には、昨年11月に播種(はしゅ)した小麦の収穫期を迎えた。
 厚木市では担い手不足や鳥獣被害など、さまざまな理由から耕作放棄地・遊休農地が増加傾向にある。解消に向けた対策の一つとして、市と市農業委員会、JAで構成する「厚木市都市農業支援センター」を中心に、土地利用型作物による再生利用を新規就農者に紹介している。同時に6次産業化を行い、農家所得の向上と農業生産の拡大に結び付けている。

「厚木地粉ら~めん」など 消費者に好評

 生産者の一人である鈴木貴さん(41)は、約30アールの圃場(ほじょう)で作付け。倒伏に気を付けながら、実を膨らませるための肥料の量を調整し、麦踏みをしながら根張りを良くするよう心掛けるなど、良質な小麦生産へ力を注いできた。収穫した麦は、穀物乾燥機を使い、温度管理に注意しながら12・5%以下まで乾燥させ、調製・選別作業を行いJAへ出荷する。
 6次産業化では「さがみビール」や、かながわブランドに登録される「厚木地粉うどん」の他、昨年秋に発売を開始した「厚木地粉ら~めん」など、消費者から好評の声が上がる。
(日本農業新聞2020年6月11日付ワイド2首都圏より)